イチブがゼンブ②
前回(https://charles262510.hatenablog.com/entry/2018/11/17/011831)の投稿は一度お蔵入りしたものだった。書くには書いたがなんとなくタイミングを逃した感もあり、なんとなく書くのもめんどくさくなったからだ。
ただ、事情が変わった。「公式からの処分」が起こったのである。
https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/201811150000504_m.html
読むのがめんどくさい人のために簡単に要約すると、西武ライオンズがCSのチケットを転売した人達をファンクラブから除名したのだ。
転売ーー今や「転売ヤー」とも呼ばれ、野球だけでなく人気のライブやその他公演でも彼らのことが問題になっている。
チケットの転売は発覚次第処分致します的な文言があっても、ヤフオク!やメルカリを覗くとまぁ多種多様なチケットが販売価格以上の価格で売られている。
僕も今CSのチケットがどのくらいの値段で転売されているのかヤフオク!に張り付いてみたのだが、1枚5000円のチケットが8000円にまで釣り上がっているのをみてアホらしくなって張り付くのをやめた。
今回の西武ライオンズの一件はこうした行為についてのまさしく「公式からの処分」だ。恐らく僕の記憶が正しければプロ野球界としては初のことである。
まぁ常識的に考えてこんなことやられたら球団もたまったものじゃないだろう。
そして、何より行きたくても行けなかった人達がかわいそうだ。僕は転売ヤーから買ったファンというものはどうしても責める気にはなれない。
「転売ヤー」からチケットを買うファンはどうしても観たくて仕方がないのだ。だからどんな手段を使ってもチケットは手に入れようとするし、そのためならヤフオク!やメルカリに張り付かざるを得ない。
これがだからこそ断罪されるべきは「転売ヤー」のみでいい。ファンのそういった心を利用し、自らが儲けようと考えるというのはやはりどう考えたって許されることではない。
今回の西武ライオンズの処分は極めて妥当だといえよう。
ただ、その一方でそういった純粋な「転売ヤー」はごく一部だと思う。僕も野球以外に色々なチケットを購入するが、倍率が高そうなものだととりあえず二つ三つほどチケットの抽選に申し込む。これが複数当たると問題が発生してしまう。身体は一つだ。同時に二つ三つの席で観戦することは出来ない。
それに困った人達が出品する、というケースもあるのではないだろうか。
実際に昔日本シリーズのチケットを購入したくてヤフオク!を覗くと定価プラス手数料のみで即決という条件で出品していた人がいた。
今回の「転売ヤー」規制はこういった人達までも規制される可能性がある。
ではどうすればいいのか?
公式がチケットを管理すれば良いのではないだろうか。例えばチケットが二枚当選した人がいるとする。当選者に二枚のうちどちらかを選ばせたらなかったチケットはまだリセールをするのだ。そうすれば当選者にも支払い分のチケット代は戻ってくるし、球団も正当な利益を手に入れられる。そして何より次の購入者が真っ当な所からチケットを入手でき、堂々と応援することが出来る。
実際にチケットぴあではリセールシステムを採用しており、非常に便利なシステムとなっている。
前回も述べたが、イチブのためにゼンブが規制されるのはあまりにもアホらしい。
今回の西武ライオンズの件は「転売ヤー」に対する抑止力となるだろう。
では次はヤフオク!などに出品しなくても良いシステムが必要になるのではないだろうか。