charles262510’s blog

主に野球。時々SMAP及びTEAM SHACHI。ごく稀にその他の事。

最後の一年と最初の一年

LIQUIDROOMにて

 2019年10月30日、僕は恵比寿にいた。TEAM SHACHIの1st anniversary Liveを観るためだ。すでにチケットは追加販売を含めてソールドアウトしており、決して広いとはいえないライブ会場は、その分だけファンの密度が高く、それゆえ誰もがTEAM SHACHIの一周年を飾る記念すべき公演を待ち望んでいるのが伝わってきた。

 そんな様子を見ながらこの二年間のことを思い返していた。

完成されていたチームしゃちほこ時代

 そもそも僕がTEAM SHACHIを応援するきっかけとなったのは2017年の11月3日のことであった。当時僕が在学していた大学にチームしゃちほこがライブに来るというので「まぁ女性アイドルグループのライブなんて一度も見たことないし、ももクロの妹分ならそこまでひどいことにもならんだろうし、人生経験として見てみるかぁ。学割効いて安いし。」程度の軽い気持ちで行ったことがきっかけだった。

 その上僕は「エンターテイメントは何も知らないやつを楽しませてこそ、真のエンターテイメント」という自分の主義のもと、ろくすっぽ曲も聴かずに(ベストアルバムを聴いたくらい)ライブ会場へと足を運んだ。

 結果、どハマりした。正直学祭のライブということで舐めていた部分もあった。この値段なら(学生は1500円だったと思う)やって5曲程度だろうなという読みだったのだ。ところが、彼女たちは10曲も歌い(つまり僕の予想の倍である)、そして最後には大学の校歌までも歌ったのだ。恐らく彼女たちには数多あるライブのうちの一つだっただろう。しかし、僕にとっては曲を10曲もやった上、自分の大学の校歌をわざわざ覚えて歌ってくれた、その心意気に感激したのだ。

 そこから、チームしゃちほこのファンは始まった。

 チームしゃちほこ時代の僕の印象は「(ある一点を除いて)完成されたアイドル」というものであった。グループ結成から7年を迎えており、一人一人がやるべきこと、すべきことを分かっているから僕もファンになったのだと思う。

 そんな中でチームしゃちほこは突然終わりを迎えた。そう、メンバーの一人、伊藤千由李が卒業を発表したのだ。グループから一人メンバーがいなくなるというのは相当しんどいものだったと思う。そして、ファンである僕もこれはメンバー大変だろうなぁという思いがあった。というのも、SMAPメンバーであった、森且行が脱退したときの心境を中居正広が「森くんがいない方が全然いいじゃん」と思わせようと最初の一年は苦労したと言っていたのを思い出したからだ。 

 SMAPですら苦労したことをできるのだろうか?僕の中でそれは大きな疑問だった。2018年10月22日のファイナルライブがチームしゃちほこの集大成(序盤で大きなトラブルがあったもののそれを見事にリカバリーした点もひっくるめて)として完璧であったから余計にそう思ってしまった。

そしてTEAM SHACHへ。

 2018年10月23日、チームしゃちほこはTEAM SHACHIへと改名をした。この発表を聞いた時僕は果たしてこれはいい判断なのかどうか分からなかった。というのも、伊藤千由李が抜けた穴を安易な改名で済ませるという発想なのではないかと思ったからだ。

  ここでも僕の予想は(もちろん良い意味で)大きく外れることとなる(しかし読みが当たった試しがないな)。TEAM SHACHIに新しくホーン隊(ブラス民)がついたのだ。これは素晴らしいことだと思った。先述したチームしゃちほこ時代、僕はある一点を除いて完璧だと言った。その一点が楽器の生演奏なのだ。

 

 少し話がずれるが、僕はライブはできる限り生音、生歌でやって欲しいという考えの持ち主だ。もちろんCDのように完成されている音も魅力的だ。だが、一度きりのライブではもう二度と同じ体験ができないというものを味わいたい。(その点でSMAPのライブは好きだったのだ。後、僕らの音楽という番組も可能な限り生演奏にこだわっていて好きだったのにそれも終わってしまったんだよなぁ。ぶつぶつ)

 

 話を戻すと、だからこそTEAM SHACHIのファーストライブをニコ生で見た時、オープニングで楽器隊が演奏を始めた時にとてもワクワクしたのを思い出す。そしてそのワクワクは良い意味でチームしゃちほこに別れを告げることを可能にした。そして僕は、TEAM SHACHIはチームしゃちほこの時のような「完成されたアイドル」ではないけれど、もしかしたら「とんでもない怪物グループにーそれこそSMAPのようにー」なるのではないかと思った。

 そこから1年が経った。今回ばかりはどうやら僕の読みは間違っていないようだ。僕はTEAM SHACHIになってからは昭島、お台場のフリーライブ、スタプラローカリズム、ロッキンジャパン、そして今回1st anniversary Liveと決して多くはないかもしれないがそれでもコンスタントに可能な限りライブに足を運んだ。TEAM SHACHIのパフォーマンスによって「ざっと見渡す限り」会場は笑顔でできている。そこには年齢も、性別も、いわゆる新規も古参も関係なく本当にTEAM SHACHIのパフォーマンスを心から楽しんでいるのだ。これこそがエンターテイメントの本質なんだと僕は思う。

 少なくとも、TEAM SHACHIはもはやアイドルの枠も、アーティストの枠も超えたエンターテイナーへと進化しつつあると思う。もちろんそれはチームしゃちほこ時代から培っていたものがあってのTEAM SHACHIなのだ。そう考えると、ファンになって最初の二年がチームしゃちほこ最後の一年とTEAM SHACHI最初の一年をというのもなんか貴重なことだなぁと思う。TEAM SHACHIの「完成形はまだ未定」だろう。というか想像がつかない。でも彼女たち4人はTEAM SHACHIを心から全うできたと思って欲しいなと思う。

 そしてこれは個人的な話になるのだが、彼女たちと同世代の者(2〜3歳差は同世代で良いはずだ)として、彼女たちに負けないように精一杯僕も自分がやるべき事をやって行こうとも思った。

自室にて

 本当はこれはライブ当日に書く予定だったが、TEAM SHACHIのライブが素晴らしくなかなか興奮状態から抜けないため、今日になった。

 改めまして、TEAM SHACHI及びスタッフの皆様、一周年おめでとうございます。これからもぼくは全速前進で(予算の許す限り)応援をさせてもらいます。

 

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