charles262510’s blog

主に野球。時々SMAP及びTEAM SHACHI。ごく稀にその他の事。

サッカー素人がみた19−20トッテナムホットスパー①

序章

 色々あった19−20シーズンが終わった。前のシーズンで4位だったトッテナム・ホットスパープレミアリーグで16勝11敗11分勝ち点59得失点差14で6位。僕がトッテナムを応援するようになってから初めて、UEFAヨーロッパチャンピオンズリーグ(以下CL)の出場権を逃しーUEFAヨーロッパリーグ(以下EL)の出場権は獲得。本戦からの出場になるか、予選からの出場になるのかはFA杯決勝、アーセナルチェルシーの結果次第となるー、不本意な結果となった。

 そのCLはベスト16で敗退。前のシーズンではファイナルまで進んだことを考えれば、これまた不本意な結果といえるだろう。

 

 僕は今シーズンが始まるにあたってひとつ決めたことがある。それは、できるだけトッテナムの試合は全試合観よう、というものだった。僕はサッカーに関しての知識は全くと言っていいほどない。だから、その試合だけを観てトッテナムのチーム状態がどんな感じなのかとか、監督がやりたいサッカーというものがどんなものなのかがわからない。けれども、シーズンを通してみればーおぼろげながらでもーそういったことが掴めるのではないか、と考えたのだ。

 結果として僕はリーグ戦はーどうしても都合がつかなかった試合でも見逃し配信で観るなどしてー全試合フルタイムで観戦、CLもほぼー流石にふて寝をする試合が2試合あったー全試合フルタイム観戦、FA杯も数試合は観た。カラバオカップDAZNが中継をしなかったので観ることができなかった。

 そうした事を決めて観たシーズンだったが、結果として一つの時代が終わり、そしてまた新しい時代が始まる瞬間を目撃することができた。

 

 冒頭にも書いたが、今シーズンのトッテナムは色々な事が、本当に色々な事が起こったシーズンだった。不振、解任、移籍、故障、そして不振。それでも、最後には希望ーのようなものーが見えてシーズンが終わったように思う。そして、そんなシーズンを観たサッカー素人の僕はどう感じたのか、今回からそれを書いていきたいと思う。当然、サッカーに詳しい方から見たら間違っているところは多々あると思うが、その点についてはご容赦いただければ幸いだ。

 

 それでは、19-20シーズンを振り返ろう。

 

1章 誤算

 一体どこから歯車が狂ったのだろう。今シーズンのトッテナムは希望にあふれていたはずだった。昨シーズンリーグでは4位に入りCLへの出場権を手に入れた事、久々に選手を獲得しー昨シーズンのトッテナムは何故か選手を一切補強しなかったーしかもそれが期待の若手、ライアン・セセニョン、アルゼンチン代表ジオバニ・ロチェルソー余談だがこの選手がトッテナムに来ると分かった時、元サッカー部の僕の友人がこの選手は本当にいい選手だと言っていたーそして、クラブ史上最高金額でタンギ・エンドンベレを獲得できた事、クラブを去ると言っていたマウリシオ・ポチェッティーノが監督を続けた事、そして何よりCL決勝に進んだ事が大きかったと思う。

 ちょっと待て、優勝できなかっただろうと思われる方もいるかもしれないが、そこで優勝できなかったことで次のシーズンでさらなる飛躍を遂げるなんて話はよくある話だしー丁度17−18シーズンCL決勝でレアル・マドリードに負けたリヴァプールトッテナムに勝ちCL優勝したようにー、実際プレシーズンのアウディカップも優勝をした。

 

 一方、気がかりな点もあった。選手の契約問題だ。今シーズンで契約が切れるクリスティアン・エリクセンヤン・フェルトンゲントビー・アルデルヴァイレルトの3人はどうなるのだろうという問題があった。特に、エリクセンだ。移籍を示唆しておきながら契約がまとまらず、結局は残留。ファンも、チームも扱いに苦慮していたように思う。

 それでも、開幕のアストン・ヴィラ戦では3−1と勝利し、つづくアウェイのマンチェスターシティ戦でも引き分け。ニューカッスルには敗れたものの、アーセナルとの敵地でのノースロンドンダービーも2−2での引き分け、クリスタルパレス戦では4−0と快勝し、最高とまではいかなくても上々の滑り出しを見せていたはずだった。

 

 ところが、ここからチームは暗いトンネルに入っていく。レスター戦を1−2で落とすとカラバオカップでは3回戦で敗退。サウザンプトンには勝利をしたものの、CL予選対バイエルンミュンヘン戦ではホームにも関わらず2−7と惨敗を喫してしまう。試合終了の際はブーイングすら起こっていた。余談だが流石にふて寝をして観るのをやめた試合がこの試合だ。リーグ戦のブライトン戦では試合開始早々にキャプテン・ロリスが負傷による途中交代。チームも0ー3と敗北を喫した。

 僕の記憶ではこの辺りからポチェッティーノの進退問題が浮上してきたように思う。僕はー個人的にはーポチェッティーノとともにこのチームは成長してきたのだから、なんとかこの逆境を跳ね返して欲しいと願っていた。しかし、負の連鎖は止まらない。CLでは2連勝をしたもののそれはー言葉は悪いがー格下相手の勝利だし、肝心のリーグ戦ではそれ以降も勝てない日々が続いた。誤審による一発レッドにより独り少なくなった事が影響して追いつかれた試合もあったが、それでもレスター戦以降の試合ではリーグ戦で7試合を戦い勝ち点はわずかに7。開幕してから5試合の勝ち点を下回っていた。この時は負けなかった事が収穫と自分をよく励ましていた事を覚えている。そして、2019年11月20日ポチェッティーノの解任が正式に発表された。

 

 僕が友達の勧めながらもトッテナムを応援してきたのは1年ごとに強くなっているのが分かるから、というのが非常に大きかった。そのチームを作ったのは紛れもなくポチェッティーノだろう。そのようなクラブを象徴する監督が解任されたのはやはり僕にとっては寂しい限りだった。ファーガソンベンゲルのように長くクラブで監督をやらないかなぁと思っていた。

 一方で、長期政権の難しさを痛感したのもまた事実だ。名将と呼ばれる巨人原辰徳ですら二次政権末期ではその手腕に陰りが見えていた。その後三次政権ではまた手腕が輝いていることから、ポチェッティーノも少し休んでーどのクラブに行くのかはわからないがー、また、監督として輝いて欲しいなぁと思う。

 

 

 ポチェッティーノが解任された。僕は監督というものは求心力が一番重要になってくると思っている。少々采配に疑問を持ったとしても、実績で選手やファンを押さえることができるからだ。その上、ポチェッティーノは先述したようにトッテナムを押し上げた人物だ。だから僕は後任の監督に関してポチェッティーノ以上の実績を持っている人間じゃないと選手もファンも納得しないのではないか、と思っていた。

 後任には”あの男”が就任することが発表された。ジョゼ・モウリーニョである。

 

2章→サッカー素人がみた19−20トッテナムホットスパー② - charles262510’s blog