charles262510’s blog

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サッカー素人がみた19−20トッテナムホットスパー④

第4章 手負い

 エリクセンインテルへと旅立ったのと時を同じくしてトッテナムにも新戦力がやってきた。ベンフィカからU21ポルトガル代表MFのジェドソン・フェルナンデスが、PSVからオランダ代表FWのステーフェン・ベルフワインが新たに加わった。両選手とも若く、今後のトッテナムを担うことになるであろう選手たちだ。我らがシブチン会長、ダニエル・レヴィの面目躍如といったところだろう。

 とはいえ、冬の移籍で即座に結果を出せる選手は数少ない。今シーズンに関しては出番は少ないだろうが、半年かけてトッテナムというチーム、そしてモウリーニョが理想とするサッカーに馴染めて行けたらいいんじゃない?と思っていた。ところが、ベルフワインはデビュー戦のマンチェスター・シティ戦で先制点となる鮮烈なゴールを奪い、あっという間にトッテナムにおいて欠かせない選手となった。これにて冬の移籍市場は閉鎖。ここからは逆転でのCL出場を目指し戦っていくことになる ーそういやダニー・ローズニューカッスルへレンタルで移籍した。さようならー。

 

 しかし、トッテナムはここから上昇気流に乗らなければいけない時に乗りきれない。CLの対ライプツェヒ戦では合計スコア0-4と惨敗でベスト16敗退、FA杯も格下のノリッヂ相手にPK戦で敗退。プレミアリーグでは2020年初頭から3勝4敗3分とどう考えてもCLを狙うチームの成績ではない。

 さて、これはモウリーニョ の責任なのだろうか。僕はそうは思えない。というのも、トッテナムが負ける原因は明白であったからだ。それは主力選手の相次ぐ怪我である。正月の対サウザンプトン戦でイングランド代表FWでありエースストライカーのハリー・ケインがハムストリングを裂傷し、今季絶望となった事に端を発し、フランス代表MFムサ・シソコが全治3ヶ月の大怪我、2月のアストン・ヴィラ戦で孫興民が骨折、そして3月のバーンリー戦では新加入のベルフワインも離脱をしてしまった。それも全員がシーズン絶望レベルの大怪我なのだ。

 これは今シーズン急に降って湧いた問題ではない。残念な事に毎年恒例のことなのだ。我らがシブチン会長はとにかくお金を出さない。出さないから選手の獲得ができない、選手の獲得ができないから選手層が薄い。選手層が薄いから主力選手に負荷がかかる。負荷がかかると怪我の確率が高くなる。そして離脱をすると他の選手にさらなる負荷がかかる。

 これが単にプレミアリーグのみの試合があるチームなら、許容範囲内だと思うと思う。しかし、ヨーロッパのカップ戦に出場するチームは1週間で3試合なんてザラにあるのだ。加えてプレミアリーグはフィジカルコンタクトが激しいリーグだ。選手を休ませなければそりゃ怪我しちゃうでしょーとはいえ流石にプレミアリーグも再考した方が良いのではないかと思う。10日で4試合とかどう考えてもクレイジーすぎるー。前監督のポチェッティーノ「ビッグクラブを目指したいならビッグクラブにふさわしい補強をすべきだ」と言っていたが、あのシブチン会長、少しは聞く耳を持って欲しかった。

 そんなわけでこれはモウリーニョの責任ではないでしょうと思っていた。というか今シーズンはもはやシーズン完走が目標でしょというくらいに目標の下方修正を僕の中でしていた。

当のモウリーニョも「バルセロナグリーズマン、メッシ、スアレス、が離脱して勝てると思うか?」やら「早くシーズン終わらせて7月1日になって欲しい。そして主力選手が揃った中でもう一度キャンプをして仕切り直したい」やら事実上の白旗宣言をするようになった。まぁ、途中就任でこんなにケガ人が出て、という難しいシーズンであったからこの発言も致し方ない、と僕は考えていた。

 しかし、モウリーニョの願いは実に”奇妙”な形で叶うこととなる。

第5章→サッカー素人がみた19−20トッテナムホットスパー(終) - charles262510’s blog

第1章→サッカー素人がみた19−20トッテナムホットスパー① - charles262510’s blog