U-18アジア選手権雑感〜対戦国編〜

15年間野球を観ていてもまだまだ新しい発見があるなぁ。そんな風に思った。

U-18アジア選手権である。字面のごとく18歳以下の球児たちが国を背負ってアジア1を決める大会だ。

正直なところ特に期待はしていなかった。世界最高峰の闘いはWBCであり、（台湾、韓国を除けば）アジアの余りレベルの高くない野球、もっと厳しい言い方をすれば野球後進国を蹂躙する日本代表を観たところでなんのプラスにもならない。

まぁ一応野球好きも名乗ってはいるし、夏に圧倒的な力を見せた大阪桐蔭の選手達の活躍を観ておこう。

そんな気持ちで観戦をしていた。

結論から言えばその気持ちは甘かった。Abema TVの都合上日本代表の試合しか見ることが出来なかったが観られた範囲の各国のレビューをしていこうと思う。

香港代表

こいつら本当に18か？それが第一印象だ。日本代表と比べると体格差がありすぎる。特に、これは野球をやってた人なら共感できると思うけど真っ先に見る太もも周りの差がすごい。

これは厳しい。そう思った。実際0-26、5回コールド。しかも大阪桐蔭の根尾にはサイクルヒットまでキメられる始末。

ただ、彼らは日本に必死に向かってきていた。時間の都合上2回までしか観る事は出来なかったが一気に19点取られても必死に球を投げていた。（不味いプレイもあったものの）必死さが伝わってきた。

https://youtu.be/GgAO4U8A8Ak

スリランカ代表

おそらく今大会一番楽しそうに野球をやっていたチーム。グローブも、もう使わなくなった日本などの国から集められたものを使用していて型も何もあったもんじゃないものを使っていたがとにかく野球を楽しんでいた。まだまだ香港同様日本の敵ではないけど、野球を楽しむと言う気持ちがある以上今後日本の脅威になるかもね。時間はすごくかかると思うけど。

https://youtu.be/TvhsmBLbk6U

韓国代表

言わずと知れたライバル。韓国の高校野球は限られたエリートにしか許されない。それ故に各々が物凄く鍛えられている。

僕は日本の高校野球のようにやりたいと思えば野球ができる環境が良いと考えている人間なので是非勝って欲しかった所。

結果は0-3。やっぱり手強い。お互いにライバル意識を持ってこれからも高め合えると良いなぁ。

https://youtu.be/TyIWR1OIXxc

韓国のランナーがサードの中川君にスライディングをした後に中川君が何か怒鳴っていたが、あれは一部の報道にあったように「スライディング」に対して怒ったのではなく、「スライディング後グラブの上に乗っかってしかも謝らなかったこと」に対して怒ったのだと思う。

少なくとも映像を見る限り、あのタッチの仕方だとグラブにスパイクが向かっていくのは仕方がない事だし、その後中川君がグラブを気にかけていたことからも明らかだと思う。

マナーが悪いのは確かだが、一部に言われているいわゆる「ラフプレー」ではないと考える。

台湾代表

普通にやれば勝てる相手。なのに苦戦をする。それが台湾代表。おきまりのパターンとして投手を打ち崩せずズルズルいってしまう、というのがあるがこの試合もまさにそれ。

台湾先発の左腕にまるで手も足も出ないまま負け。球数制限がある中での102球完封は素晴らしい。