charles262510’s blog

主に野球。時々SMAP及びTEAM SHACHI。ごく稀にその他の事。

大谷翔平のこと。

ついにやった。

大谷翔平松井秀喜以来2人目の「日本人として」1シーズン20号を達成した。

 

ここまでの投手大谷翔平の成績は10試合に登板して4勝2敗防御率3.31、打者大谷翔平の成績は283打数82安打 打率.290ホームラン20本(2018年9/17現在)であり、プホルスを筆頭に続出した怪我人が多いエンゼルスで主力として活躍をしている。

アメリカでも賛否両論が起こった二刀流はただのお遊びではなく「日本人」野手としても投手としても通用する事を野球の最高峰の舞台で示したのだ。

 

ここまでくれば大谷は二刀流でいい、という考えが多くなっているだろう。

一方で気になるニュースもある。大谷がエンゼルスから右肘の手術を勧められているのだ。

 

二刀流には才能だけでは避けられない問題がある。それは身体への負担だ。我々はアンドロイドではなく人間である。どんなスーパースターでもどんな凡人でも平等に(もちろん個人差はあるが)疲労は溜まっていく。

こと年間162試合を戦い、広大なアメリカで長距離の移動をするMLBの世界で溜まる疲労は相当なものだろう。そこで二刀流をするのである。単純計算で身体への負担は2倍である。ネットなどを見ていると「大谷はケガ体質」という意見が散見されるがこの過酷な環境で怪我をするな、という方が無茶であろう。

 

いつかは二刀流に終わりが来る。そしてその時大谷はどちらを選択するのだろう。

 

僕個人の意見を言えば大谷は投手でいってほしい。

今でも忘れられない試合がある。2014年7月9日対楽天戦で、大谷は9回に159km/hを出したのだ。そんな事ができる投手を僕はNPBはおろか、MLBでも見たことはなかった。

 

この日から僕は投手大谷を推すようになった。それはMLBで二刀流として活躍をしている今でも変わらない。

 

もちろん野手大谷もMLBでNo. 1になれる逸材ではある。しかし、歴史に名を残す打者にはなれるかというと「?」がつく。これは大谷に実力がないと言っているわけでなく歴史に名を残している選手たちがバケモノすぎるのだ。例えばイチロー。彼は2004年に年間最多安打記録を更新したがその記録は「アンタッチャブルレコード」と呼ばれ84年間破られることはない記録だった。

打者として歴史に名を残すにはこの記録に立ち向かわねばならない。そして、これはもう主観的な話になるのだが、大谷はそれにはなれないと思う。要は打者大谷翔平を語る時に「日本人として」の余計な肩書きがつく。

 

翻って投手大谷である。僕はMLBで大谷が投げる試合は今まで全部観てきたがたしかに現状打者と比べて課題は多い。僕が観てても「ここをもっとこうすれば?」と思うこともある。(まぁ、これは大谷だけの問題ではなくキャッチャーとの問題でもあるのだが。)。でも、先に書いたように9回で159km/hを出せるどこにもいない男である。なんといってもまだ24歳これからいくらでも伸びる事ができる。

投手大谷はゆくゆく「日本人」という肩書きを付ける必要はないMLBのNo. 1ではない、スペシャルな存在になれるであろう。

 

だから僕は1シーズン投手に専念した大谷翔平を観てみたいと思うのだ。

 

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