charles262510’s blog

主に野球。時々SMAP及びTEAM SHACHI。ごく稀にその他の事。

オリジナルスマイル

昨日、フジテレビ系列で放映された「年末特別企画!中居正広プレゼンツ たまッチ!平成もプロ野球ありがとうツアーSP」の企画が素晴らしかった。

1時間しかなかったというのもあるかもしれないがこの番組は平成プロ野球の振り返りもそこそこにやっていたのは今年ユニフォームを脱いだ高橋由伸への労いである。(まぁなんでそれを日テレではなくフジでやるのかというのは疑問であるが)

ーー中居正広高橋由伸。この2人には「平成を代表する国民的スーパースター」という肩書きをつけてもバチは当たらないだろう。

かたや平成の音楽界の中心にいたジャニーズ事務所が誇るビッググループ「SMAP」のリーダー。

かたや野球界の中心、球界の盟主とも呼ばれる読売ジャイアンツで長年主力としてチームを支えた選手、高橋由伸

彼らはどこの街角で知っていますかアンケートをとっても知っていると答える人が大半であろう。

 

そして2人の共通点といえば、これだけではない。

中居正広の場合、SMAPの解散というのが幕引きだろう。しかし、その解散は誰が聞いてもSMAPを全うし、全てに満足しての解散とは言いがたいものだった。

先日の金スマで、中居正広は「僕個人は怠った人間であって。『。』で幕引きができなかった」と言っていたが、やはり全うしての解散というわけではなかったのだろう。

そして、それは2015年に引退をして、そのまま監督に就任した高橋由伸も同じだ。2015年クライマックスシリーズ後、原辰徳が辞任を表明。後任探しが急務となった巨人において白羽の矢が立てられたのが高橋由伸である。当初彼は選手兼任の形でやるのではという報道が出るほどに、まだまだ力を持った選手であった。しかし、長嶋茂雄や球団社長などのコメントなどによりどんどんと監督就任への外堀が埋められていく。そして2015年10月23日、監督就任を受諾した。引退試合も、当然行われていない。

誰しもが由伸は現役に満足していない。そう思っていた。そして恐らく高橋由伸自身も自分の意思でピリオドを打ったわけではないと思っていただろう。

 

2人ともピリオドを自分の意思で打てなかったのだ。

今回の「たまっチ」の企画はただのバラエティ番組の企画ではなく、ピリオドを打てなかった気持ちが分かる中居正広から高橋由伸へ向けて少しでもピリオドを打てる気持ちにしようとそういう意味合いも強かったのではないだろうか。

 

企画の最後に行われた限定特別引退試合、投手は同い年の高橋尚成。そして実況はデビュー戦の際に実況を担当していた三宅アナウンサー。審判はそのデビュー戦にゲストで来ていた中居正広。そして舞台は高橋由伸が中学時代に所属していたチームのグラウンド、という粋な設定で行われた。(バットは中居正広にプレゼントされた2006年当時の高橋由伸のバットである。)

そして4打席目、高橋由伸はライトの柵を超えるホームランを放った。ベースを回っていた時何を思っていたのだろう。最後の笑顔が印象的だった。

 

「笑顔抱きしめ 悲しみすべて
街の中から消してしまえ
晴れわたる空 昇ってゆこうよ
世界中がしあわせになれ!」

これは一時高橋由伸の出囃子であったSMAPの「オリジナルスマイルの一節である。

 

ユニフォームを脱ぎ、新しい生活を始める高橋由伸にはしあわせになって欲しい。そしてまた、本人が希望するならまたユニフォームを着てほしい。「24」を着て。(新外国人に24を着けた球団は許さないからな。)