2019年9月9日

　台風15号が関東地方に直撃した翌日の月曜日、いつも以上にTwitterでは月曜日に対する呪詛を回連ねている人々が多かったように感じる。まぁ、交通機関がストップした中でも出勤、通学をしなければならないという今回の状況は特殊事例だとしても、休み明けというのは得てして辛いものだ。永遠に休んでいたい。そりゃ呪詛も書きたくなるだろう。

　ただ、僕自身は月曜日は嫌いじゃない。むしろ好きだった。

　それはSMAP×SMAPという番組のおかげである。僕のTwitterなどを見ればわかると思うが僕はSMAPのファンである。毎週月曜日に彼らが勢ぞろいするこの番組を観てまた一週間頑張ろうと思っていたのだ。この習慣は僕がSMAPのファンになった中3時代からずっと続いてきた。恐らくその名残で今も月曜日には悪い印象がないのだろう。

　スマスマの面白さは、正味50分とは思えないほどの充実した内容にあったと思う。芸能界のみならず、スポーツ選手など各界の著名人をゲストに招き料理を振る舞う「BISTRO　SMAP」。僕は彼らが料理する姿を見て料理をすることに興味を持つようになった。そしてコントコーナーなど様々な企画があり、最後には「SーLIVE」という歌のコーナーで新曲を披露するのみならず、和洋を問わず様々なアーティストを迎えてのライブを行なっていた。僕はここで流行りの音楽や自分好みの楽曲を見つけていた。

　僕はスマスマが放送された20年のうち7年しか観ていないが、ハマってからは毎週欠かさず観ていた。その中でも一番印象に残っている放送回がある。それはちょうど6年前、2013年9月9日の放送回だ。この日はスマスマの放送日とSMAPのデビュー日が被り、そして50枚目という節目のシングルを出したことと相まって「生放送で」「全シングル50曲を」「ノンストップで」「40」分間ライブをするという企画を行ったのだ。

　ライブの後中居正広さんが「通常ライブのワンブロックが25分程度。Aメロとかもあるからそこで少しは休めるけどこれは全部がサビ。地獄の一丁目だ」と言っていたが、彼らはそれを見事にやってのけた。

　これがSMAPの凄さであろう。自らが用意したとてつもなく高いハードルを飛び越えてしまう。それも楽しそうに。僕は常々エンターテイメントは客を笑顔にしてなんぼだと思っているのだが、その点についてSMAPは本当に真のエンターテイナーだと思う。

　そして、この無謀にも思える企画を用意したスマスマのスタッフもすごいと思う。無謀な企画への挑戦はSMAPへの相当深い（全幅といっても過言ではない）信頼がなければ成立しないからだ。

　本当にいい番組だったのだ、スマスマは。

　しかし、そんなスマスマも2016年を持って終了してしまった。いや、終了させられたといってもいいのかもしれない。SMAPが解散してしまったのだ。これについて言いたいことは100以上浮かんでいるがやめよう。いや、でもなぁブツブツ。

　そして今日、2019年9月9日、ノンストップライブ以来6年ぶりに「月曜日」とSMAPのデビュー日が重なった。

　この間少しその時の放送を見返したら5人は今から見れば少し残酷なまでにSMAPとして今日を迎えることを疑っていなかった。しかし、現実はそうではない…。

　いかんまた愚痴っぽくなった。とにかく、SMAPファンにとっては「たいせつ」な月曜日と「9月9日」が重なったのだ。今日ばかりは思うところはいったん脇に置いておいて、「SMAP」のデビューを祝いたいと思う。

　SMAPの皆さん、デビュー28周年おめでとうございます。これからもずっと、どんな状態であろうと僕のHEROであることに変わりはありません。これからも応援していきます。

　書き終わったので、もう一度ノンストップライブを見ようと思う。